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本金糸について

本金糸は読んで字のごとく本金箔を使用して製作している金糸です。
 材料は純度の高い本金箔を使用いたしますし、その製作工程においても職人の手作業による部分が多くとても付加価値の高い品物となります。
 しかしそれゆえに本金糸の放つ光沢は非常に美しく、その輝きはいつもでも色あせないものとなります。

 本金糸は先ず原反となる和紙に漆を引き、その上に本金箔を職人の手により1枚1枚丁寧に押してゆきます。
 和紙の永尺の原反に数千枚の金箔を手作業で押してゆく箔押しの作業において、非常に扱いの難しい金箔を竹はさみで運んでいく手さばきは見事なものです。
 その手さばきもさることながらですが、じつは金箔の光沢や定着を決定付ける漆の状態は作業するその日の湿度や温度に大きく左右されます。
 その漆の状態の見極めもやはり長年の経験と勘が必要とされる職人技の領域といえます。
そのように出来上がった原反を細く裁断し、芯糸に寄り付けたものが本金糸となります。

本金糸には芯糸はおもに細い番手には黄色に染めた正絹糸、太い番手にはレーヨンや綿を使用しています。
使用する本金箔については当店では以下の種類をご用意いたしております。

金箔押し上げ金糸
○純金色     (金箔1号色)    純金97.66% 純銀1.35% 純銅 0.97%
○本金山吹色  (金箔4号色)    純金94.43% 純銀4.90% 純銅 0.56%
○本金ツヤ色  (金箔仲色)     純金90.09% 純銀9.09%